Web上で漫画を公開するにあたって、肝心の画像フォーマットをJPG、PNG-24、PNG-8、GIFのうち何れにするのかは決め難い悩みですよね。今回はこの三つのフォーマットの特徴をまとめたいと思います。
JPG、PNG-24、PNG-8、GIFの比較要訣
- JPEGファイルの特徴
色数:最大1670万色(24bit)
圧縮方法:非可逆圧縮、高い圧縮率
透明処理:なし
アニメーション機能:無し - PNG-24ファイルの特徴
色数:最大1670万色(24bit)
圧縮方法:可逆圧縮、JPEGよりもサイズが増える
透明処理:あり - PNG-8ファイルの特徴
色数:最大256色(8bit)
圧縮方法:可逆圧縮、高い圧縮率
透明処理:あり - GIFファイルの特徴
色数:最大256色(8bit)
圧縮方法:可逆圧縮
透明処理:あり
もちろん画質を追求するのであれば、PNG-24が一番なのですが、それだと容量が大きくなりすぎます。かといってJPGだと、モノクロ部分やフォント部分にブロックノイズが目立ちます。
そこで、やとりえではPNG-8の32色を標準フォーマットにしています。モノクロベースの漫画の場合には、画質劣化もほとんど気にならず、容量も少なく抑えられるのでお勧めです!
ノイズ比較
ほぼ同サイズ容量のPNG-8とJPGの画像を切り抜いたものを比較しています(タップorクリックで拡大)。

え?よく見ないと気が付かないって?確かにノイズを気にするのは自己満足の世界かもしれません…。何より、こちらが如何様に設定しようとも、ウェブサイトやサーバ側の設定で、自動的に画像が圧縮されて配信・表示されている場合もあります(汗)
容量比較
PNG-24:415KB
PNG-8:100KB
JPG:127KB
リンク先に画像を置いてあります♬ダウンロードした後に拡大して比較していただければ如何にPNG-8が優秀であるのかが解っていただけると思います!
グラディエーションの問題
このようにモノクロ漫画には相性抜群のPNG-8ですが、最大256色に限られるため、微妙な陰影を表現できないという欠陥があります。特に32色モードではそれが顕著です。

PNG-24とJPGは月明かりの軟らかい陰影を残しているのに対して、PNG-8(32色)はそのディティールを失ってしまっています。
もちろんPNG-8の画質設定を上げて128色や256色を用いればある程度の画質改善を得ることが出来ます。しかし、その場合にはファイル容量が大きくなりすぎて、PNGを選ぶ利点を失うことになってしまいます(JPGの数倍に達することも)。そこで、やとりえでは、グラディエーションの多いお話はJPGで公開しています。
まとめ
結局、いずれの画像フォーマットも一長一短で、万能な画像フォーマットはありません!臨機応変に使い分けるのが重要というところでしょう♬
