ウェブ上で漫画やイラストを公開したいけれどもその方法いまひとつ解らないという方は多いと思います。やとりえものその一人でした。
そこで、この漫画ブログを開設するまでの経緯を通して、皆さんの活動の一助になればと、「漫画ブログの作り方」の連続記事を書いていきたいと思います。
コンテンツを公開する方法を選ぶ
漫画やイラストを公開する方法として、次の三種類があると思います。それぞれの利点と欠点も挙げておきます。
pixivなどのSNSサービスをつかう
【利点】漫画やイラストの公開に特化されているので、誰でも気軽に簡単に利用できます。ランキングやカテゴリーが充実していて、同じ趣味・興味を持つユーザーがあつまりやすいので、投稿した作品が人目につきやすくレスポンス(反応)が得られやすいという利点があります。最も多くの人が利用しているのではないでしょうか。
【欠点】しかし便利な反面、漫画やイラスト以外の活動機能(日記ブログなど)に制限があります。また、サイトレイアウトやデザインテンプレートの選択肢がほぼ0となってしまいます。なにより、日本国内ではpixivが、漫画・イラスト関係のSNS市場を寡占状態のため、否が応にも没個性的に陥りやすいです。
無料ブログサービスをつかう
【利点】はてなブログやFC2ブログ、Bloggerなどが各種提供している無料サービスを利用することで、簡単に漫画を公開することが出来ます。pixivなどのSNSと比較した時の最大の利点は、やはり漫画・イラスト以外の日記など様々なコンテンツを同じブログ上で公開できることでしょうか。また、無料ブログサービスを使いながら独自ドメインを利用したり、複数用意されたデザインテンプレートをカスタマイズすることで、独自性を出しやすいのも利点です。
【欠点】このように無料ブログサービスは、利便性と高機能を兼ね備えたとても素晴らしいものです。しかし、これら無料ブロブは「誰もが利用できるサービス」を目指したものであるため、「漫画ブログ」という点からは幾つかの制限と限界があります。
たとえば無料ブログですと、後述するWordPressのように「投稿タイプ」を複数作れないため、シリーズものの漫画投稿と日頃の備忘録とを分けて投稿・公開することが難しくなります。
変な例ですが、Wordpressですと「漫画」と「日記」という二冊の自由帳をつくって、必要に応じて片方だけ見る読むということが可能です。しかし無料ブログですと、一冊のノートに漫画と日記を連続して書くことしかできず、そこから漫画だけ抽出して見る読むという機能を実装させることがとても困難です。
レンタルサーバーをつかう
【利点】最も自由度と拡張性が高い方法は、さくらインターネットやエックスサーバーなどが提供しているレンタルサーバーと契約して、そこにホームページやブログを構築するやりかたです。SNSや無料ブログでは不可能だった、細かい調整が可能です。
htmlやphpを駆使して洗練されたデザインを構築することは大変高度な技術が必要ですが、現在ではWordPressという無料のブログソフトウェアを用いて、勝れたデザインのブログを(比較的)簡単に作ることが出来ます。現在のやとりえのサイトも、WordPressによって構築されています。
やとりえはBloggerの無料ブログからはじめましたが、すぐにカスタマイズ性に限界を感じ、常に「もやもや」を感じながらサイトを構築していました。逆にWordPressに移行した今では、「自由にカスタマイズできるにもかかわらず、それを実現させるのが大変」という意味での「もやもや」を感じるようになりました。
この「もやもや」を解消させながら自分が理想と思い描いているブログに近づけていく作業はとても楽しいです。最初は思い通り描けなかった絵が、練習すればするほど上手くなるのと似ているかな、と思います。
【欠点】このようにレンタルサーバーでWordPressをつかってブログを構築することは、漫画ブログにとって最適解の一つであると言えます。しかしこの高い自由度と拡張性のため、自力で解決しなければならない領域がとても広いです。
特にレンタルサーバーは、無料のもの(WPblogやエックスドメインなど)は性能にかなり制限があり、サーバーに負担のかかる重いプラグインや動的なウィジェットが使用できなかったりするようです。このため、満足のいくWordPressサイトを運用していくには、有料のレンタルサーバーを利用せざるを得ません。この問題については、別の記事で描いていこうと思います。
やとりえの現状
やとりえはBloggerの無料ブログから初めて、現在ではレンタルサーバーをかりてWordPressにてサイトを構築していますっ。
使用中のサーバー:エックスサーバー(http://www.xserver.ne.jp/
)の「X10」プラン

使用中のテーマ:OPENCAGE(オープンケージ)が提供しているWordPressテーマ「ストーク」
(*ただし多少カスタマイズして使用しています)

まとめ
デザインに最適解が無いように、漫画やイラストの公開方法もそれぞれの状況にあわせて最適解が異なってくると思います。
WordPressの導入は満足感の高いブログを構築出来る反面、SNSや無料ブログほどにお手軽ではなく、デザインの調整に情熱を求められます。しかし、情熱を注ぐだけの価値がWordPressにはあると私は考えます。
まぁ、ぼくレベルになると、 Adobe Dreamweaverのほうが直感的でレスポンシブルでアクセシブルなサイトを構成できるけどね!
【シリーズ:ブログの作り方】
・ブログの作り方①:SNSか、無料ブログか、WordPressか
・ブログの作り方②:徹底比較!無料ブログの選び方
・ブログの作り方③:独自ドメインの是非
・ブログの作り方④:無料サーバーという魅惑
・ブログの作り方⑤:レンタルサーバー選び