やとりえのまんがの描き方

漫画の描き方、「やとりえ」を始めてから、ありがたいことに何度かご質問いただいていました。

変わった描き方をしてるわけではないとは思うのですが、私の描き方メモです。

ネーム段階では、見た感じはぼんやりしてるだけになります。本当にぼんやりしてるだけの時もあります。

コマ割りとか絵の配置とか、セリフの長さとかの調整もだいたい済ませます。
妄想の中で形になったら大まかにラフ。B5ノート1ページに1ページのラフを描いています。

何か資料が必要なお話だと、ここで資料集めもします。書籍や画像検索などなどです。

ラフをスキャンアプリで1ページごとにスキャンします。

ここからはデジタル。

ラフを元にコマと吹き出しにペン入れします。

ここで、一度セリフやキャラクターの配置を考え直したり、付け足したり削ったりします。
ラフで足りない下書きも済ませます。

資料を重視する作画の場合は何種類かのお写真などを見て下書き。写真の種類はあればできるだけ多くの種類と枚数を見ます。

次は絵のペン入れ作業。

最後のページから遡りながら、好きなコマか少しめんどくさそうなコマを選んでペン入れ。
背景と人物、どっちが先かというのは特にないです、好きな順か描きやすい順。
半分ほどずつ、ペン入れを済ませて1ページ目まで遡ります。

Uターンします。

1ページ目からペン入れと色ぬりを済ませていきます。

好きなコマから好きな順に描いていき、ペンを済ませてから色ぬりも好きなコマから順にします。
1ページ目が完成したら2ページ目。完成したら次のページ。

作画を完了したら、サイズ変更してフォントです。

そうして海しみが出来上がると、火曜にアップされる仕組み。

これが大体の基本です。長いお話や複雑なお話は館主さんとの話し合いがあるので「めいそう」の部分で文字に直す作業があります。
そして、上記の流れの最中に何度か原稿を見てもらうのです。私はそれを戦いだと思っています。

そのほかの漫画は、思いついたらその辺の紙や無印の4コマメモ、iPadにラフを描いておいて、時間ができたら清書しています。

私の描き方はだいたいこんな感じです。今の所は、これが一番しっくりきています。

漫画を描いていらっしゃる方それぞれ、いろんな描き方があって面白いです。
「こう描いてる!」というのをTwitterや検索で見るとワクワクします。

自分のやり方は自分にとっては日常なので、誰かの作業を覗けると、楽しそうだし魔法みたいに見えるのです。

「私も何か描きたい!」ってなります。

この記事が、少しでも誰かの楽しい!になれたら嬉しいです。